天使ママ 入院生活と堕胎手術

天使ママ

こんにちは はたみです。

手術ができる日まであと2日しかなくて、早急に決断を迫られました。 

 

検査の結果、

①心臓が正常に形成されていない。(いつ止まるか分からない。生まれたらすぐに手術が必要。)

②肺がうまく機能していない。(羊水過少の原因。生まれたらすぐに手術が必要。)

③排泄機能ができていない。(生まれたらすぐに手術が必要。)

④口唇裂の可能性。(生まれてから何回も形成手術が必要。)

⑤染色体異常ではなかった。

これをクリアする勇気が持てなくて、決断をしました。

 

その日に入院になり、エコーで何回か調べてくれました。

夜から時間をかけて手術の準備をしていきます。翌日の午前に手術です。

赤ちゃんがすんなり出られるように広げる準備をします。臨月とは違って無理やりなので、お腹も準備がととのっていません。もちろん赤ちゃんもです。

 

手術と言っても強制的に産むといった方が分かりやすいと思います。

 

当日です。

陣痛促進剤の点滴をするともうすぐにマックスです。少し強めに力んだだけでスポーンと産まれました。看護師さんの「タオルが間にあって良かった。」の声と、血圧が急上昇した時の器械の警告音と、だんな君の「血圧が170!?」の声を聞きながら意識が無くなっていったのを覚えています。

 

起きたらベットで寝ていました。少し気持ちが悪いだけで、お腹も今まで通り膨らんだままだし、何も起こっていないようでした。

看護師さんの「赤ちゃんに会う?」の言葉までは…。

 

その時はまだ心の整理もついていなかったし、なんといっても怖かったので「いいです。」と言って断りました。

だんな君はもうすでに会って抱っこしたみたいです。(言わんけど。)

 

夕方になってやっと会おうと思えたので面会しました。

 

小さな箱に入っていて、白いお洋服を着せてもらっていました。看護師さんが抱っこをさせてくれて、近くで見る事ができました。

髪の毛の生え際の毛の流れ方とか、目の上のくぼみが浅い所とか、親指の爪の形とか息子(要はだんな君)にそっくりでした。男の子です。キレイでした。生きていて眠っているだけのようでした。

ただ、現実なんだと少しづつ気持ちでも理解してくると、とってもつらいものです。

 

(望んでいるのに赤ちゃんが来てくれない人、来てくれてもすぐにお空に帰っちゃう人、臨月近くに突然帰っちゃった人にとったら、贅沢なことかもしれませんね。本当はちゃんと受け入れていなかったから、今まで正面で向き合う事をしてこなかったのだと思いました。)

自分の都合で赤ちゃんを諦める方の事を、世の中の人は誹謗中傷するかもしれません。以前の私だったら「そんなことする気持ちは考えられない、やれる事だけのことはする」と言っていたと思います。

それも正論です。

正論だけど理想です。

これも正論です。

みんないろいろなんです。

 

人には正面から見た角度以外に、いくつもの角度があってそのたびに「都合」があるのです。

その都合を理解してあげることが優しさだと思います。

 

自分の価値観の枠の中で正解・不正解を言っていた時代はもう終わりです。

相手の都合を見れる人が増えると、社会は大丈夫ですね。安泰です。

 

自分がこの経験をしたから気づけた事がたくさんありました。赤ちゃんが教えてくれたんですね。ただ後に、精神的におかしくなりかけたので「つらい」と心が教えてくれていました。また書きます。

 

「都合」でどうしようもなく赤ちゃんを諦めた方々、もう自分を責めるのはやめてあげてくださいね。もう自分を許してあげてください。よく頑張ってきたって。もう大丈夫なんです。だって赤ちゃんが満足しているから。

 

~相手の「都合」が理解出来たら、自分の「都合」も分かってもらえる~

今日もお時間 ありがとうございました。