こんにちは はたみです。
産後におっぱいが張ってこないように飲む薬があって、それを飲む時も現実に引き戻されました。
「本当にお腹の中にいないんだ。」
手術の翌日にはもう退院です。
記憶がはっきりしていないのですが、「診断書」「死産届」「死産証書」「斎場使用許可書」を確か書いてもらいました。
まだまだ仕事に復帰できないと思ったので、お医者さんに相談させてもらうと2か月半分のお休みの診断書を書いてくれました。
職場の先生達も突然だったので、すごく驚かれたと思います。
白い箱の中に入った赤ちゃんを連れてだんな君の実家に帰りました。今日はお寺さんが来る日だったので一緒にお経をあげてもらいました。ちゃんとした葬式は出来ないけど、みんなが集まってお顔を見てもらって、とても区切りのあるものとなりました。
そこで不思議な体験をしたのですが、お経を読んでもらっている間、滝のように涙が止まらなかったんです。すごい量です。そして不謹慎にも「気持ち良い」と思ってしまったんですね。訳が分からないけどスッキリした感覚でした。本当に不謹慎ですがこれが私の感じた本当の気持ちでした。(この謎が分かる方がもし見えましたら、ぜひ教えてください。私の中の長年の疑問です。)
そしてすぐに火葬場に行きます。市の火葬場は時間厳守なので遅れてはいけません。とても急いだ記憶があります。
最後にお顔を見せてもらいました。(多分もう開けちゃいけなかったんだと思います。)
火葬の前に「骨が細いから残らないかもしれません。」と言われていたのですが、上手に火葬してくださって、お骨をひろう事が出来ました。
お骨を持って帰るなんて考えていなかったので(バタバタしていて考えられなかった)骨壺も準備していません。持っていたハンカチにくるんで家に帰ったのを覚えています。後日それを見ていたお義母さんが小さなくまのプリントがしてある巾着を、手縫いで作ってくれてプレゼントしてくれました。温かい優しい気持ちをいただきました。
今でもその中にお骨が入っていて神棚の下のスペースにちょこんといます。
「お墓入れた方がいい」とか「手元に置いといてはいけない」と、いろいろあると思いますが、執着がなければ手元に置いておいても良いと思います。なので私がお墓に入る時に一緒に入れてくれたらいいなぁと思っています。(よろしく、だんな君)
これが一通りの流れでした。後は職場に届けを持って行ってもらったり、市役所に提出してもらったりと書類関係が終わり、ポカーンと穴の開いた生活の始まりです。
人生でたくさんの人に助けてもらったのですが、ここでも同僚に救ってもらいました。
家が同じ方向という事で、職場からの必要書類を毎回ポストに入れてくれていた2歳年下の先生。
ある日、病気休暇の辞令の紙を渡しに来てくれました。これは手渡しの方がいいと思ってくれたみたいです。
赤ちゃんの異常が見つかって休みをもらってから初めて知り合いに会いました。
彼女はあった瞬間何も言わずに抱きしめてくれました。
驚いたけどすぐに優しさが分かりました。たくさん泣いてくれました。何も言葉を発せず。
本当に救ってもらいました。ものを言わない優しさを始めて経験して、なんて尊いんだろうと思いました。
~真の優しさで包んでくれてありがとう~
今日もお時間 ありがとうございました。