ALS父との面談 こちら側とそちら側 支援してもらう認識に変わる時

日常

こんにちは はたみです。 

なんとこの前、実に7年ぶりくらいに実の父親に会ってきました。

ここ1年くらい気になっていて、数回の電話のやりとりがあっただけなのですが、ずっと「このままではいけない感」があって、ふとその気になったんです。

重たい腰がようやく上がりました。

 

 

面会に行くと、アラアラしょぼくれたおじいさんになっていました。が、声や話すトーン、雰囲気は変わっていなかったです。

80歳になったので、やっぱりおじいちゃんですよね。

(ただ、黒髪が気になりましたが…もう白髪にすればいいのに~)

 

話すと以前と全く変わらず元気そうでした。

ベッドに座って話せていましたし、姿勢も良かったです。

ただ、足腰が弱くなって杖をついてゆっくり歩いていました。(貯筋って大事なんだ~と思わされました。)

 

 

そして、話をしていると違和感があったんですよね。お世話になっている看護師さんたちを良く思っていない感じなんですね。

まだ【こちら側】にいるんだな~と思いました。もう【そちら側】なのに。

健常な人が言うと反感を持たれるかもしれませんが、一度「死」を目の前にした事のある人間が言うなら許してもらえそうです。(勝手に言ってます。)

 

そうなんです、まだまだ「あちら側」に気が付いていないんです。

私も入院して最初の頃はそうでした。【健常側】でした。支援する側です。

これって、気持ちの事で分かる人にはめっちゃ分かると思います。

 

【患者側】になれると、素直さ・謙虚さ・感謝の気持ち・生かしてもらっているありがたさがにじみ出て幸福感に包まれるのです。

 

この極地に達した時に本当の「豊かさ」を知れるのです。

 

コレがこの前書いた「あたりまえの下にある感謝」なんです。

 

 

大きなアクシデントが無いとなかなか体験できないかもしれませんね。

病気・事故・離婚・死別など。

 

 

だけどそれに気づくように最初から設定されていたんですけどね。

 

 

私も気づけたから今があります。

 

病気をして変わった人ってたくさんみえますもんね。

人生観が変わるって、ものすごいご褒美です。

 

 

父ももう少し自由がきかなくなったら訪れるのでしょうか?このまま気づかずにって人も多いと思うけど。最後はこの幸福感に包まれてほしいな~と思います。

 

 

帰り際にうちの長男にお小遣いをもらっちゃいました。修学旅行代だって。孫はかわいいんだなー。特に「長男」は。昔の人だからやっぱり「長男第一優先」があるようです。私は二人姉妹なので、きっと男の子がほしかったんだろうな~、父も長男だし。

 

こんな感じで、久しぶりの再会ができました。会ってみるとそんなにも構えなくて良かったし、ちっとも勇気(勢い?)なんかいらなかったです。

病気の進行もゆっくりで、とっても元気そうだったので、90歳まで長生きしそうです。(もっとかな?)

 

 

~人生観ってかわるよ・何でも許せるよ~

今日もお時間 ありがとうございました。

↑この「お時間」って命の事です。あなたの命である時間を使って読んでくださって、ありがとうございます。と言う意味で書いています。

みなさんにも「豊かな時が流れますように。」